8.良い学校の選び方
 せっかく転校した学校が以前の学校よりひどいところだったという例もある。そこで優秀な学校、進学塾の具体的な条件をあげる。

【優秀な公立小学校の条件】

 ・有名国立、私立中学への進学率が高い。
 ・越境児童が多い。
 ・校長の在籍年数が長い。定年前の校長が望んで赴任したがる。歴代校長に教育委員会出身者が多い。
 ・古くからの文教地区や高級住宅街にある。高級住宅地で住民の所得格差が少ない。
 ・教師の組合活動が活発でなく、中学進学に協力的である。
 ・高学歴の父母やサラリーマン家庭が多く、父母に一流大学思考が強い。
 ・周囲に進学塾が多い。
 ・PTA活動が活発である。

 およそこの8項目が該当していれば、ほぼ安心して子供を預けられる公立小学校と言えるだろう。

【優秀な公立中学校の条件】

 ・一流大学へに進学率が高い名門校へクラスで5番以内の学力で合格が可能。
 ・進学指導部があり中学1年生から進学相談ができる。
 ・将来、一流大学へ進学志望の者が10人以上いる。
 ・過去の進学状況、生徒の成績表などの資料が整っている。
 ・外部テストでたえず学校の学力レベルをはかり、その尺度となる校内テストも同様に行っている。
 ・自習時間が極めて少ない。
 ・ゆとり教育の時間を主要教科の補完に活用している。
 ・早期学習や補習などの課外学習を積極的に行っている。
 ・学力アップと同時に落ちこぼれの救済にも力を入れている。
 ・テストの回数が多く解説にも時間をかけている。
 ・教科書の進度が早い。
 ・登下校の生徒の服装、態度がきちんとしている。
 ・自宅学習に対して生徒に計画表を出させ、アドバイスをしている。
 ・クラブ活動と勉強(進学)のく別をはっきりつけさせる。
 ・越境の生徒が多い。
 ・教師の悪口を言う父母や生徒が少ない。
 ・学校への注文を積極的に行う父兄が多い。
 ・校長の権限が強く、有名高校への合格を喜ぶ。
 ・遅刻する教師が少なく、放課後、遅くまで残っている教師が多い。
 ・机、イス、窓ガラスなどの学校施設の欠損が常に整備されている。

 以上の20項目のうち、15点以上を満たしていれば合格と考えて良い。

【優秀な進学塾の条件】

 ・授業をいつでも参観させてくれる。
 ・教師陣は専従講師や名門校の現職教師で交代が少ない。
 ・講師の欠席が少ない。また講師の教え方への注文が厳しい。
 ・入塾にはテストをおこない、通信簿や学力で選択する。
 ・生徒の出欠席に厳しく、生徒がなかなかやめない。
 ・能力別、志望校別のクラス編成をおこなっている。
 ・1クラスを20人以内に押さえ、きめ細かな指導に徹している。
 ・勉強だけでなく、家庭学習や個人の生活、しつけに対しても厳しく指導している。
 ・テストでの学力を判定するよりも、テストで学力を伸ばすことに主力を置いている。
 ・はやりの教育機材に頼らない。
 ・チラシや広告よりも口コミで生徒が集まってくる。
 ・父母会や教育相談を頻繁におこなっている。
 ・生徒の成績データをよく整理している。
 ・入試の出題傾向を分析し、有名中・高校の合格実績がある。
 ・経営者が教育専門家であり、自らも教壇に立って指導している。

 このうち10項目以上を満足していれば優秀な進学塾と判断して良い。